筋肉の役割

根本的な筋肉の役割

一般的に誰でもが思いつく働き以外にも色々な役割を担っている筋肉(骨格筋)。『関節を動かす』という当たり前な働きも、言い方を変えれば『歪みをつくる』という事になる。単純明快・至極当然な生理を元に知識を繋ぐ事が大事だと思う。

骨格を動かす

当たり前だがガイコツ君は動けない。筋肉に収縮と弛緩が生じてはじめて骨格が動く。【骨格の固定】ガイコツ君は静止出来ない。二足歩行の私達の骨は積み木のように積み重なっているので、絶妙にバランスを取ればほ脱力して立つ事が可能ですが完全脱力は不可能です。関節を固定する、姿勢を維持できるのも筋肉のお陰。

体温の維持、調整

筋肉が糖質を燃焼することで体温が発生している。寒いときにガタガタ震えるのは、体温を上げようと生理的に筋肉を激しく動かしている状態。インフルエンザなどで高熱が出るのもウイルスと戦うために体温を上げるべく筋が頑張っている為で、『節々が痛くなる』のはいわゆる筋肉痛。

体の外壁としての役目がある。特に腹筋は『腹壁』という別名もあるくらい重要。腹筋が内臓を支えてくれている。ちなみに昆虫は筋肉が内側、骨が1番外側にある。

ポンプ

血液等の体液を循環させるポンプの役目がある。動脈は血管そのものがポンプ作用を持っているが、静脈の多くでは骨格筋のポンプが無ければ血液は上手く流れない。(逆流しないように弁は付いている)

動く・止まる。運動における役割

主働筋(しゅどうきん)

コンセントリック収縮をした時、動きの基本面上関節を動かす筋肉。

拮抗筋(きっこうきん)

主働筋の反対に作用する筋。拮抗筋が弛緩することで主働筋が短縮する事が出来るともいえる。

共同筋(きょうどうきん)

主働筋の収縮にを助けるよう共に収縮する筋。例えば脚を前に出す時、ブレずに真っ直ぐ出すように協力する筋などがこれにあたる。

中立筋(ちゅうりつきん)

主働筋と共働筋が働く際に、反作用的に働く筋。例えば右脚を前に出す時の左脚周りの筋肉など。固定筋体の安定を司る筋肉。関節の周囲を取り巻き、遠位の関節を動かす際の土台となるためとても重要な筋。

主働筋・拮抗筋・共同筋・中立筋

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