【無条件反射を操る】整体施術・手技療法の種明かし

無条件反射を知ると姿勢が崩れる原因が見えてくる

生まれながらに備わっている【無条件反射】

私達の身体にある骨格筋の大半は脳からの司令で動かせますが、脳からの司令が無くても動くところが沢山あります。
スーパーコンピューターも顔負けの記憶容量と演算能力を持つ脳ですが、マルチタスクは大の苦手で、きちっと認識して動かせる部位は一度にひとつだけ。歩行など複雑な動作の時には、身体の大半反射で動いています。試しに歩きなら両足を同時に感じる努力をしてみてください。片方ずつしか認識できないはずです。

反射には、訓練で身につけていく【条件反射】と生まれながらに備わっている【無条件反射】があります。(条件反射ではパブロフの犬があまりにも有名)

条件反射はいわば「体で覚える学習」なので環境などにより個人差がありますが、無条件反射脊髄に損傷などが無い限り皆同じ。反射に必要な入力の強さや反射のスピードは違えど、『危険回避』の為、ほとんど全ての人に同じ現象が生じるのが【無条件反射】です。

危険から身を守る必要がある場合、脳での認知や判断を待っていては間に合わないので、入力された情報が脊髄レベルで処理されて即動作へと変換される仕組みを皆が持って生まれるのです。ありがたいですね。

無条件反射における入力から出力までの経路をざっくり説明すると

  1. 感覚受容器(皮膚、筋、腱、視覚、聴覚など)
  2. 求心性神経
  3. 脊髄内介在神経
  4. 遠心性神経
  5. 効果器(筋肉)

となります。
この一連の流れがスムーズで反応が良いと「運動神経が良い」などと称されるわけですが、運動神経は遠心性神経なので、それだけの問題じゃないことがおわかりいただけると思います。

身体の至るところにある感覚受容に様々な入力をして、対処法を身体で学習していくことが、運動音痴を遠ざける唯一の手段なのです。『様々な』というところがキモ。特定の運動だけ得意になってもダメですよー。

伸張反射

筋肉を急激に伸長(引き伸ばす)すると、筋紡錘という受容器にから上記1~5の経路をたどり、筋の収縮が起こる事を【伸張反射】と呼びます。それ以上引き伸ばされて筋肉が損傷しないように、元へ戻ろうとするわけです。

だからストレッチする時は反動をつけたり力任せに伸ばしたりしては逆効果。ストレッチしたつもりでも筋肉はむしを縮こまります。伸張反射が収まるまでジックリ時間をかけないとストレッチはストレッチの意味をなしません。

ちなみに、同じ動作に作用する周辺の筋にも同じ反射が生じます。

屈曲反射

熱いものを触った時、痛いものを踏んづけた時、ボールが飛んできた時・・・などなど、危険から逃避するために生じるのが屈曲反射。屈筋群を収縮させ、同時に伸筋群は弛緩させて、手足を危険から遠ざけたり体を丸めたりして危険回避をしてくれます。

危険が及んでいる部位だけに生じるわけではないのが面白いところで、反対側では逆の作用が生じていたりして、屈曲反射を上手く使うと、思わぬところの筋肉に収縮や弛緩を生じさせることができるようになります。

施術も反射の応用

筋肉の収縮をはじめとする身体の変化(動作)は、脳からの司令と脊髄反射で起こります。
つまり、施術のように第三者の身体に変化を起こそうとする場合は反射しか無いというのが事実。反射以外で変化を起こしたら怪我・傷害です。

どこにどんな入力をするとどんな反射が起こるかは、やってみないとわからない部分もありますが、無条件反射だからこそ規則性があって、ある程度法則として成り立つのです。

無条件反射を理解し上手に使いこなす事が、切ったり貼ったりしない手技療法家・整体師の腕の見せ所です。
動画は【屈曲反射】について喋ってます↓

伝えたいのは身体の凄さ

伝えたいのは痛みの取り方ではなく、身体の凄さ・整体の面白さ。

自分の体がドンドン変わる。だから自然と誰かに伝えたくなる。そんな手力整体から新たな1歩を、是非。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

3 × three =