【理想の立ち方・座り方】曲げモーメントを知らずして姿勢を語るなかれ!

背筋を伸ばすとか胸を張るとか、頭を背骨に載せるとか坐骨で座るとか・・・・
『正しい座り方ってどんなだろう』と折角疑問を持って調べだしたけれど、統一性のない色んな情報が散らばっていて、結局何だかわからないままモヤモヤしている人がいることと思います。

ちょっと身体に詳しい人も全然詳しくない人も好き勝手に書き散らしているので正にカオス(笑)なのが立ち方・座り方など姿勢の問題。なんでこんなにも混沌としてしまうのかといえば、やっぱり『そもそも』が抜けているからだと思います。

そんなわけで今回も『そもそも』なお話です。

そもそも『座る』って何だ?

立つ・座るというのはつまり静止するということです。
重力がある地上には物理的なルールがあります。物理は地上において万物共通普遍の真理。地上の万物は、重心と支点が垂線上に重なってはじめて静止できるのです。

理想の姿勢を考える前に必要なこと。重心と支点

支点と重心の関係がズレたら動いてしまうのは小学生でもわかるはず。この動きを生む力を曲げモーメントと言います。

曲げモーメントを知らずして姿勢を語るなかれ

重心が重力に押され支点と重なるまで動き続けます。この時の力は
W(重心の重さ)×L(支点からの距離)=M(モーメント)
とういう式で計算されます。重心が支点の垂線から離れたら分、掛け算でモーメントが大きくなって、大きな力で“動かされる”わけです。

意思を持たないモノなら動かされた果にいつしか止まりますが、『支点と重心が重ならない限り止まれない』というのが静止するってことの当たり前過ぎる本質です。

形が複雑で動きも複雑な人間の場合、部分々に重心があります。おおよそ、丹田とかチャクラとかの言葉で大切さが伝承されているところです。

丹田とチャクラの関係を揺るぎない事実として存在する【物理】の発想で繋いだらこうなったというお話です。

座って静止するって事はつまりこんな感じです。

静止するために必要な丹田とチャクラの関係

バランスをとるのがちょっと難しいけれど、きちんと重なっていれば動かされずに静止できます。
(このイラストを作ってみて確信しました。やっぱり丹田は重心、チャクラは重心と支点の両方を表しているのでしょう。)

骨格を重ねるとこうなります。

理想的な座り方はモーメントが発生しない

オレ天才www。
限りなく脱力しつつも不安定さを補正するために体中の筋肉をアッチコッチと少しずつ動員して、重力に“動かされる”こと無く静止できるのがこの状態。俗に言う良い姿勢、理想的な座り姿勢です。

逆に良く見る悪い姿勢の座り方だとどうなるかってーと・・・

座る丹田2

それぞれの重心(丹田)が重力に押され曲げモーメントで動きまくります。ツルツル滑るところで寄りかかって浅く座れば、矢印の方向に動いていきますから誰でも納得するはずです。

滑らないところだとわかりにくけれど動かされている事は確か。動こうとしているものを筋肉のチカラで押さえているから痛みが出てくるわけです。

良い姿勢が良いことは知っているけど疲れちゃって維持できない。それはきっと力を入れてキープしているからじゃないかというお話しです。

一箇所だけズレるってことは基本的にありません。一箇所ズレたら他のところも反射的にカウンターでズレる(だから全身施術が大事!)。上中下の丹田を支点と重ねることで、モーメントを極力発生させないのが理想的な座位・立位なのであります。

臨機応変に重心をコントロールできるか否か

無機物と違い、私達の身体は臨機応変に形を変えます。
体重が50kgなら頭は5kg、腕1本は3kg、脚1本は10kg程もあります。それらがあちこち動く際に、丹田もいちいち動くのが理想です。

重心事ロールの重要性

重心をカウンターとして使わなければ動いちゃうわけですからね。
頭・腕・脚だけじゃなく、荷物を持ったりおんぶしたりでも同様のことが起こります。

抱っこすれば自分の重心は後ろに下がる。おんぶすると前に出る。なるべく高い位置でのおんぶを推奨するのは、自分の重心をあまり動かさないで済む(姿勢を変えずに済む)からです。上の図の出っ張りを頂点に近づけ、丹田・支点と限りなく重ねられるのが、おんぶやバックパックが優れているところです。

いつの頃からか記憶が定かではありませんが、気付いたら街中にあふれているバックパック。特に中高校生の通学カバンと言えばもやはバックパックが定番の様に見えます。ワタクシ等の頃は巾着とか斜めがけがほとんどでしたけどね。登山やハイキングは大昔からバックパ...
  • 立つ・座るというのは静止するということ
  • 静止するには支点と重心が重なる
  • 腕でも頭でも動かすなら重心も動く
  • 移動する時は逆に重心から進行方向へ。

◯◯が良い!とか単純な話ではありません。簡単なことが沢山複雑に影響し合って、正解は時と場合によるのです。色んな『時と場合』に対応できるように、日頃から色なん身体の使い方をしておきましょ。

理想の立ち方・座り方を考える前に必要なこと

ちなみにこちらは毎年恒例合宿のひとコマ。お馬さんに乗る重心コントロールの実習です(笑)。

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『遊ぶように学び遊ぶように働く』
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