姿勢が崩れる・歪む原因はなんでしょうか。

先日の教室で外反母趾の話題が出ました。卒業間近の塾生が流暢に(笑)後輩達へメカニズムを解説してくれました。が、少し範疇を広げて、そもそも姿勢が崩れるのは何故でしょうと質問したら少し固まってしまいました。
答えを覚えているだけだと質問の形が変わった時途端に頭が真っ白になりますね(笑)。

外反母趾の原因 - 履物との関係は都市伝説!?
外反母趾の原因や解消法としてほとんど根拠のない『都市伝説』が飛び交っています。あな恐ろしや。“そもそも”身体を知ればハイヒールなど先の尖った靴より下駄の方がずっとリスクが高い事に気づきます。

外反母趾という病気があるわけじゃないですし、猫背症とか骨盤開き症とかO脚症候群なんて病気もありません。つまりそれぞれを別々に解消する答えなぞ無いのです。

外反母趾も姿勢と動きの崩れ・歪み

外反母趾といえど本質は姿勢と動きの歪みです。じゃあなぜ歪むのか、姿勢が崩れていくのでしょうか。このエントリを書くに当たり、『姿勢 崩れ』などで検索して上位の記事に目を通しましたが、『筋肉のアンバランスが・・・』とか『足の着き方が・・・』とか、なぜ筋バランスが崩れるのか、なぜ足がそうなるのか、まだまだ突っ込める記述がほとんど。“原因”に触れているものは見当たりませんでした。

また、カラダの使い方を学べるアレクサンダーテクニークでは、姿勢が崩れる要因を以下のうようにまとめていました。沢山の要因がひとそれぞれ重なり合っているよ!ってことだと思います。

親や他人をまねる・恐れや不安などの感情が筋肉の深部にたまる・あらゆる感情の抑圧・痛みに対する反応・挫折感や敗北感・居たくないところに居なければならない抑圧・したくないのにしなければならない抑圧・暴力を防ぐ手段・驚き・無力感・孤独・疑いや不信感・支配に対するあきらめで頭をおとしたり背中をまるめたり目を伏せたりする・誤った言葉や写真や絵に反応する・関節の位置や身体の使い方の誤解・身体は日々成長しているのに子供のままでいようとする心身の不一致など。

健やかな遊びある身体で人間らしく生きるのは本能との戦い

さーてお立ち会い。不詳パンチ伊藤、姿勢が崩れる原因をこれ以上無いところまで掘り下げます。

人間にもほんの少しだけ残っている野生の部分、本能に任せていると直ぐ“楽”したがるのはワタクシだけじゃないはず。
では、楽を考えてみましょう。あなたにとって楽はなんでしょう。

  • 一般に悪いと言われている姿勢
  • 立つより座る
  • 寝る・寝転がる
  • 本よりテレビ
  • 議論は遠ざける
  • 考えない
  • 創造より作業
  • 歩くより車
  • 階段よりエスカレーター

おわかりでしょうか。“楽”とはつまり、カロリー消費が低い事をさすわけです。
野生では明日食べ物に有りつける保証はありませんから、カロリー消費を極力減らすのは当然のシステム。本能に任せればドンドンドンドン“楽”を選択していくのです。

アレクサンダーがいう要因も、良く々考えれば楽な選択しているものが多いのではないでしょうか。猫背など防御として姿勢が変化するのも、戦うより少ない消耗で済むからですよね。

大ベストセラーになった楽に腹筋できるあのマシンが如何に矛盾しているか、賢い人なら気付くはず。楽してダイエットなんて有り得ないこともわかりますね。あ、ひとつだけありますね、食べなきゃ良いのです。食べるという行為もなくメニューを考えなくても良いからこの上なく楽なダイエットでしょ。考えない分多少消費は落ちちゃいますけど。

本質はひとつ

良い姿勢とは全身の骨格筋を万遍なく少しずつ使う姿勢。カロリー消費が高いわけです。カロリーという燃料からエネルギーへの変換が全身で行われるので、ただ立っているだけでも少々疲れますが、全身にエネルギーが満ちているのが良い姿勢。

本能に任せると燃料消費を抑えようとするシステムが働いて使う筋肉を減らす結果姿勢が崩れるというのが根本的な原因。猫背もO脚も外反母趾も本質はここにあります。

姿勢が崩れるわけ1

姿勢が崩れるわけ2

『他のことに燃料が注がれる』ゆえに姿勢が犠牲になる場合もあると思いますが、『そのほうが楽だから』とういところは変わらない。何度も言うようですが“楽”と“楽しい”は全然違うのです。ただでさえ便利で飽食の現代。楽で良い事はほとんど無いように思いますがどうでしょう。

筋肉を万遍なく使う本来の姿勢で立ってからそのまま歩けば、やっぱりほとんど全ての筋肉が動員されます。筋肉にアンバランスが生じなければ歪まない。「親趾で蹴る」とか考えなくても勝手に親趾で地面を蹴れる。役割を全うしていればカラダが活々してくるのは想像に難くないでしょう。

男子の草食化も要因?

姿勢が崩れる本質は『楽』ですが、女子の爪先が内を向いてくるのは男子の草食化も一因にあるかもしれません。

弱々しさアピールのための爪先の向き

このガンダム全然弱そうでしょ。ザクでも倒せるww。実際使えている筋肉の種類が少ないから弱いわけで、それが滲み出すのが爪先内向き。

O度は強い!

爪先を少し外に向けるだけ強そうに見えちゃう。
思えば少し前にもてはやされていた少女時代とかKARAとかカッコイイ女性にキャーキャー言ってたのは、女性とオッサンばかりでした。若い兄ちゃん達は怖くて近づけないのね。素人っぽいアキバ系はみんな上のガンダムみたいな立ち方だから安心して近づける。それどころか困ったことに、男子でも爪先が内側を向きはじめている始末です。

脚のトラブルはつま先の向きから
美脚とつま先の向き。そこからはじまる連動の話。カカトや膝が痛むのとも深い関係があります。O脚や外反母趾も身体の使い方を間違えた結果の歪みです。

女性のみなさん、ヘタレな男共は放っておいて、自分の体のためにも頼れる良い男をゲットするためにも、楽に甘んじずカッコイイ姿勢でいて下さい。

あ、綺麗で正しい姿勢でもどんなに美しく歩いていても、いつも同じでは少しずつ偏りが生じてきます。たまには後ろ向きに歩いたりカニ歩きしたり、そんな遊び心も大切にしたいものです。