黒柳徹子さんの骨折話からゆっくり動くメリットについて

テレビ女優第一号、日本のテレビ史そのものであることを考えれば、84歳という年齢は意外に若いとも思えるのですけれど、多少滑舌が悪くなったとはいえ、どんなゲスト相手にも快活なトークを繰り広げられるというのはやっぱりちょっと人間離れしているとも思える黒柳徹子さん。
脳ミソだけは本当の意味でのアンチエイジングが出来る事を、徹子の部屋は教えてくるのであります。

塾生のひとりが、そんな黒柳さんの骨折話を教室に持ってきてくれたので、色々と話を膨らませてみました。

大腿骨骨折

年齢と性別を鑑みれば骨粗鬆症であると思われます。
骨折の診断名や部位は公表されていませんが、手術をしたこと、術後1ヶ月で車椅子に乗っていること(歩けるそうですが)から察するに、剥離骨折などの軽傷ではなく、高齢の方にありがちな大腿骨頸部の骨折なのではないかと推測できます。

大腿骨

骨盤の寛骨臼に収まる大腿骨頭の下は細くくびれています(大腿骨頸)。骨粗鬆症の方が転倒してこの部位を骨折する場合が多く、結果、“寝たきり”の3大要因にもなっています。
骨折・手術そのものからの回復にも膨大な体力が必要ですが、術後の安静臥床(寝たきり)で生じる筋力低下が寝たきりを増長させてしまう。安静臥床による筋力低下は年齢に関係なく1日で1~3%、1週間で15~20%も生じるので、相当なリハビリを行わないと簡単に寝たきりになるわけです。

毎日スクワット50回すれば100歳まで舞台に出られる。by ジャイアント馬場

『健康は脚から』(足じゃないよ!)なのは、人体のエンジンとも言える筋肉の7割が下肢にあることからも疑いようのない事実です。脚のトレーニングといえばスクワット。これも間違いないことで、筋トレ否定派のワタクシでも唯一おすすめするのがスクワットです。

骨折の原因を聞かれた黒柳さんは「年取ってるからって言わせたいの?」とはぐらかし笑いを誘ったようですが、要因のひとつとしてコメントからうかがい知れるのが、ジャイアント馬場さんの言葉を信じて行っていた毎日50回のヒンズースクワット。もしヒンズースクワットの最中に骨折したとしたら馬場さんの罪(笑)。何故ならスクワットとヒンズースクワットはちょっと違うのであります。

ゆっくり動作はメリット沢山!

立位から瞬間的に膝を折って勢い良くしゃがみ反動で立ち上がるヒンズースクワット。これ多分プロレスラーくらいしかやりません(笑)。目的が多分ちょっと違う。勢い良くしゃがむと重力による加速が生じ、体重の何倍もの力が筋肉と骨にかかります。通常のスクワットよりも楽に回数をこなせますが、肉体にとっては想像以上の負荷がかかる。骨粗鬆症の大腿骨頸を折るなどお安いご用なのです。

昨年ワタクシが経験したぎっくり腰も勢いが原因でした。スクワットに限らず勢いで動くのは怪我の元。中には勢いじゃなきゃ出来ないこともあるとは思いますが、想定外の負荷が掛かる認識と覚悟が必要です。

大体、急いだり勢い良く動いたりすると元気な人には見えるかもしれませんが、それ以外あんまりメリットがないように思うのですがどうでしょう。ゴキブリだってゆっくり動いていればそれほど嫌われそうにありませんし、反対にカブトムシが素早く動いていたらスリッパで叩かれそうじゃないですか。

本来持っているキャラクターとの整合性があるので、全ての人に当てはまることじゃありませんけれど、動きも喋りもゆっくりな方が何かとメリットが多いように思います。黒柳さんはシャカシャカヒンズースクワットしてたんだろうなぁ、やっぱり。

そんなわけでスクワットはゆっくり行なうのが◎です。

スクワットの正しいやり方と膝痛の関係
スクワットの正しいフォーム・やり方として『膝小僧が爪先より前に出ないように』とは良く言われることなので知っている人も多いと思います。が、単純な答えだけを欲しがるの弊害で、“何故”そうなのか知っている人は少ないのが現状です。

狙いは下肢伸筋群のトレーニングなのですから下がる動作をゆっくりにして、筋肉にとって負荷の高い(けれど勢いじゃないから安全な)伸張性収縮を伸筋群へ掛けていくのが正解。加齢とともに生じる筋力低下で、「上れても下れなくなる」「立ち上がれても座れなくなる」のは皆共通の変化。立ち上がるトレーニングじゃなくしゃがむトレーニングこそ必要なのです。

階段や登山の“下り”で膝が痛むのは伸長性収縮と連動がカギだった!
『登山は上りよりも下りの方がキツイ』自ら経験していなくても聞いたことはあると思います。別にコレ登山に限ったことではなく、普通の階段でも下りのほうがキツイのです、筋肉にとって。『上りはカカトで』これも登山する人ならわりと常識レベルの知識。つま先しか...

動作の基本は丹田(重心)のコントロールにあります。逆に言えば丹田を操れないと勢いで動くしかなくなります。

ゆっくり動くことで丹田を感じ筋肉にもきちんとした負荷が掛かる。同じ現状同じ動作なら、疲れる方が壊れにくいというのが真理なのです。

ゆっくり動きましょう。それだけでちょっと安心感があってデキる人に見えます。スケージュールに余裕があればゆっくり動く動けます。詰め込みすぎるとセカセカして貧乏臭くなります。はい、貧乏性なワタクシは旅行先でめっちゃ詰め込みますww。あー貧乏くさい。