骨格筋収縮の分類を知ればトリガーポイントが隠れる理由が見えてくる。キモは収縮せずに短縮している筋?!

『微細な筋損傷がトリガーポイントとなり関連痛を引き起こす』というのが通常トリガーポイント療法の根幹をなしていますが、ワタクシはこの部分にマユツバをつけておりますので、手力整体塾におけるトリガーポイントの理論は一味違います。別に損傷しなくても認識されないコリ、トリガーポイントはできる。筋肉の性質を当たり前のところで繋いでいけば気付けることだと思いますが、ここで大事なのが言葉を正確にしておくことです。

筋肉の収縮3パターン

筋肉は電流で動いています。で、スイッチにはONとOFFしかありません。スイッチを入れたらいつも右回りに回って穴を開けていくドリルでも想像してください。逆回転させるリバーススイッチはありません。筋肉の収縮はスイッチON。OFFが弛緩です。

【短縮性収縮】

1番筋肉を使っている実感があるのが短縮性収縮です。ダンベルを上げるときの上腕二頭筋とか身体を起こすときの腹筋群とか階段を上がるときの殿筋群大腿四頭筋など。
ドリルにスイッチを入れ穴を開けていくがごとく、力の方向と向かう方向が一致して順当に距離が縮まっていく状態なので、筋肉とって負荷が少なく1番痛みにくい使われ方(収縮)です。

【等尺性収縮】

何もしてないのに背中が痛いなどとよく言われるように、筋肉を使っている実感があまりないのが等尺性収縮です。肘をまげてスマホを見ているときの上腕二頭筋とか下を向いているときの板状筋など。
「何もしてない」と称されるほどですが、スイッチONで穴を開けようと進んでいくドリルをその場で止めている状態なわけで筋肉にとっては負荷が大きく、痛みも出やすい使われ方です。

【伸張性収縮】

等尺性よりもさらに使っている感が無いのが伸張性収縮です。階段や坂を下るときの大腿四頭筋や上体を寝かせていくときの腹筋群、持ち上げたダンベル下すときの上腕二頭筋など。
スイッチONで穴を開け進もうとしているドリルを無理やり引き抜く状態。力の方向と向かう方向が逆で距離が広がっていくわけで、筋肉にとって1番負荷が高くもっとも早く痛みも出がでる使われ方です。

リバーススイッチの無いドリルの進行方向が常に一方通行なように、筋肉も短縮する方向へのスイッチしかありません。動作を途中で止めたりゆっくりに制御したりする際にも、縮もうとする力が筋肉働いているわけです。伸張性収縮って若いうちは力を抜いているだけのように感じられる動作ですが、実際に力を抜いていしまったら凄い勢いで落ちてケガするので実はちゃんと筋肉が収縮して動きを制御しているのです。

立ち上がれても座れなくなる。階段を上がれても下りられなくなる。自転車に乗れても歩けなくなる・・・。伸張性収縮に耐えられなくなるのはお年寄りの共通点。楽に感じているうちに、せめて下りだけでも階段を使っておくことをおすすめします。

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収縮と短縮の違い

筋肉はスイッチONで収縮します。収縮を繰り返したり長時間続けたりすれば発痛物質が出てきます。
使っている実感が無い等尺性でも伸張性でも同様。むしろ筋肉への負荷は強いので早く痛みが出て、強い負荷がかかっていることを知らせてくれるわけです。実感が無いので原因不明と思われたりするわけですけど重力をお忘れなく!

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筋肉はスイッチOFFで弛緩します。しかし、力が抜けるだけであって元の長さに戻るわけではありません。スイッチのオン・オフは筋肉の長さとは無関係。ここに、本当のコリが隠れてしまう大きな要因があります。

たまたまドリルを例え話に取り上げましたけど、ドリルで深々と穴を開けてそこでスイッチを切って放置したらどうなるか知ってますか?くっ付いて抜けなくなるのです。

筋肉にも同じよう事が起きます。座っているときのハムストや腕組みしているときの上腕二頭筋、下を向いているときの胸鎖乳突筋・・・・などなど、短縮させたまま放置するとくっ付いてしまう。しかもスイッチは切れている(収縮はしてない)ので、その部位に痛みは出てきません。

本当のコリが隠れてしまう原因として、これほど完璧な推測はほかにないと思うのですがどうでしょう。ま、今のところ科学的根拠はありませんがw。

短縮したらした分使えなくなっていくのも筋肉の基礎生理です。すでに縮まっている筋肉をさらに縮めたところで力は出ず痙攣するのがオチ。使えなきゃ(収縮できなきゃ)筋ポンプが生じず血行不良が続き、酸欠が解消されず栄養も補給されず踏んだり蹴ったりな状態が続くわけです。

当たり前すぎる筋肉の生理をスっ飛ばして、ストレッチを否定したりほぐす(っていうかほどく)事を否定したりするのは、いささか浅はかな魔女狩り商法。一度縮めたらスイッチをオフって(くっ付いていたらほどいて)伸ばしてやらないと決して伸びないのが筋肉です。

何千年も前から受け継がれてきたことに間違いはない。もし間違いがあるとしたらそれは私たちの『使い方』です。

そんなわけで、手力整体塾では今月の4日間集中講座が終わりました。

トリガーポイント授業はいつも大変盛り上がります

おかげさまで満員御礼の手力整体塾です。

また体験見学者さんがあり、久しぶりの塾生も来てフレッシュな塾生もいて、凄く久しぶりな方の来訪もあってトリガーポイント講座もあって・・・濃い目の4日間お疲れさまでした。

意外なところのコリを刺激して意外なところの痛みが抜けていくトリガーポイント講座はいつも盛り上がりますな(今年はどこかでオープン開催しましょうかね)。

ネタはたっぷりあるはずなので塾生レポの投稿よろしくお願いします。まずはそっくり反芻して、少しずつ自分の言葉に置き換えて理解していってください。

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パンチ伊藤
パンチ伊藤
小さな整体スクール手力整体塾を主宰しています、からだ応援団団長の釣りバカ整体師パンチ伊藤です。好きなこと得意なことに整体の知識と技をプラスして誰かの役に立つ活き方を提案しています。

遊びがあれば壊れない

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