お風呂や水仕事で指がふやけるのはなぜか?

昨年同様今年も寒いですね。ここ湘南でも深夜の外気温は何度か0度を下回っております。
暖かいと遊びに行っちゃうし寒いと動けなくなる結局1年中ロクデナシなワタクシのこの季節の楽しみは『お風呂』。で先日、あまりにもシワシワになっている自分の指を見て今更ながら「コレは何だ?」と思ったのでまとめてみました。

身体が水分を吸う?

お風呂や水仕事で指先がシワシワになる事を「指がふやける」と言いますよね?で、『ふやける』という言葉を調べてみたら

  • 水や湯などに浸って膨れ、柔らかくなる
  • だらしなくなる

と出てきました。(goo国語辞書
豆とかお麩とかワカメとか、カチカチに乾燥したものを水やお湯につけて柔らかくする『ふやかす』と「指がふやける」のは同じ表現なわけですけれど、はてさて人間の身体はお風呂に使った程度で水を吸うのか?という基本的な疑問が浮かびます。

「梅雨など湿度が高い時期に古傷が傷んだりするのは身体が湿気を吸うからです」とまことしやかに言う人もみかけますが、皮膚からそんなに色々と取り込んでいたらすぐに死んじゃいそうな気がするんですけどね。

雨の日に頭痛、関節痛、神経痛、古傷が痛むワケ
雨の前に、頭痛や神経痛、関節痛やら古傷やら、あちこち痛むなんて話をよく耳にします。一体全体何が起きているのか?ナナメな目線で当たり前を繋いでみたらやっぱり辿り着くところに辿り着くのです。

皮膚の構成

ひとくちに皮膚といっても実は何層にも重なっています。

皮膚の構成

筋肉を覆う筋膜の外には皮下脂肪(皮下組織)があります。で、先ず真皮と呼ばれる血の通った皮膚があり、その上に血の通わない表皮があります。
更に表皮だけをクローズアップすると、下から基底層、有棘層、顆粒層、角層(角質)と4層あります。

表皮構成

基底層で分裂した細胞は次々と角層へ押し上げられて4~6週間ほどでターンオーバーを繰り返しています。角層だけでも15層ほどあるらしく、血の通わない死んだ細胞を幾重にも重ねて身体が乾くのを防いだり、有害物質の侵入を防ぐ強固なバリヤの役目を果たしているのです。

で、ふやけるのは、血の通っていない角層の部分です。

何故指先だけふやけるのか

色々探した結果『実は体中ふやけているけど、指先には爪があってふやけた分の逃げ場がないから』という説しか見当たりませんでしたが、どうもいまいち腑に落ちないのでココからはワタクシの妄想です。

指先は角層が厚い

常日頃ゴロゴロして何もしない人はさておき、指先の角質は身体の他の部分よりも厚く出来ています。酷使すればするほどプロテクターを強固にする人体のメカニズムです。厚い角層がふやければ他の部分よりも目立つのは当然ですね。

指先は冷えている

特に“冬場”のお風呂でふやけが気になるのはワタクシだけではないはず。
冷えていれば死んだ細胞と言えどキュッと締まっているでしょ。しかもこの時期は乾燥してる。そんな角層がお湯に浸かればやっぱり他の部分よりもふやけやすいのかなぁと思います。

歳(。>_<。)

ターンオーバーが活発な人は、死んだ細胞で構成される角層と言えどフレッシュで瑞々しいけれど、代謝が落ちてくれば剥がれ落ちるまでに時間がかかって角層はパッサパサになっているわけです。実際以前に比べふやける範囲が広くなったように思う初老の釣りバカなのであります。

そんなわけで、1番ふやけるのは真冬に1日中釣りしてたあとの風呂です。はい。暮れの30日にもこんなロケーションで釣り納めしてきましたが、やっぱり猛烈にふやけましたとさ。

真冬に釣りした後は指がめっちゃふやけます!

ちなみに数年前、英国ニューカッスル大学の神経科学研究チームが『指がふやけるのは水につかった物を掴んだり濡れた地面で滑らないようにするための進化だ!』と研究結果を発表してます。科学ってのも意外と妄想からはじまるようですw。ふやけた指はスッパスパ切れて危ないですけどね。どうなんでしょう。

当たり前の解剖と生理が大事

極当たり前な解剖と生理と体験を繋ぐ。するってーと、一時論争を巻き起こした『経皮毒』なんてものも眉唾付けてスルーできるのであります。言い出しっぺが某大学薬学部の教授と薬学博士?なものだから、皮膚から吸収される毒がにわかに注目されましたけれど、解剖生理の基礎を踏まえれば、んな事あるわけ無いじゃんとなるわけです。

お医者さんや博士だからって正しいとは限らない。ちょっとおかしな人がその手の職業についていることもしばしばあるじゃないですか。経皮毒を唱えていた某薬学博士が代表を務めているらしい『創建フォーラム21』なる団体?会社?は検索しても何も出ませんしね。

ついでに言うと『皮膚呼吸』ってのも都市伝説です。皮膚で呼吸してたらお風呂で溺れちゃいます。角質層が“代謝”する事を“呼吸”という言葉に置き換えているなら間違いじゃありませんけれど、ややこしいこと言わずに「皮膚代謝」と言えば良いのです。

 

皮膚呼吸も経皮毒も都市伝説。お風呂や水仕事で指がふやけるのも、身体が水分を吸収するのではなくて角質だけが水を吸収するというお話しでした。

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パンチ伊藤
パンチ伊藤
小さな整体の学校を主宰しています、からだ応援団団長の釣りバカ整体師です。好きなこと得意なことに整体の知識と技をプラスして誰かの役に立つ活き方を提案しています。

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