骨格矯正やボキボキっと骨格矯正。そんなイメージを整体に抱いている人は未だ多いと思いますが、何処でそうなってしまったのか定かでありませんけれど、それはどちらかと言えばカイロプラティック。
結果として歪みが整う事があっても整体の目的はそこではありません。
多様なモノが身体の隅々に循環し、あるモノが当たり前に機能する自然体を自ら調整維持出来るようになっていただく。どこかに生じている偏り(ストレス)を矯正することで“遊びあるカラダ”を再生していく。
筋肉や経絡、関節などへアプローチは手段のひとつ。少なくとも手力整体はそんなものです。

偏りのサイクル

卵が先か鶏が先か、はじまりは誰にもわからない偏りの連鎖。反射を起こしやすい筋肉からアプローチします。

ヘルニアや関節の変形があっても元気なら良い

椎間板ヘルニアがあっても関節が変形しても痛くない人がいる。なので手力整体塾ではヘルニアや変形性膝関節症の話をほとんどしません。

レントゲン等に写る形を整えるのは整形外科さんに任せておいて、私達は、たまに痛いくらいは許容範囲の“自然体”を目指しましょうというのが整体の目指すところです。

  • 関節が変形してもそのものは痛くありません。
  • 神経が圧迫されたら痛みではなく麻痺が起こります

イメージに惑わされない痛みの生理学を何よりも大切にしましょう。

人のヘルニア、犬のヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアで唯一早急な手術が必要とされる馬尾症候群。
神経を強く圧迫する病変を48時間以内に取り除かなければ、麻痺が残るとされている神経疾患です。

人間の場合はとても稀で、トリガーポイントブロックの第一人者加茂先生ですら怪しい症例が一件だそうです。当然私のようなヘタレ整体師はお目にかかったことすらありません。

ただ、犬の場合はどうやらあまり珍しく無いようで、実際『馬尾症候群』で検索をかけると結果は犬関連が大半を占めますし、犬の整体師養成講座のモニターとして何度も参加してくれているこの子はじめ、何頭かお目にかかっています。

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やっぱりダックス君が多いような。
股関節の稼働を補うべく腰椎が良く動く犬の中にあって、短い足の所為で尚更腰椎が動き過ぎてしまうものと思われます。

屈曲(腹屈)方向へは良く動く犬の脊椎ですが、伸展方向はそもそもあまり動かないので、太りすぎて腰が反るのは大問題。他にも

  • フローリングで空回り(足の毛をきちんと刈ってあげましょう)
  • 抱っこの仕方(犬の背骨は縦になるよう出来ていません)
  • ジャンプ(上記と同じ理由、飛びつかせないように)

巨大なヘルニア、脊椎の変形や脱臼による脊柱管狭窄、脊髄腫瘍、腰椎硬膜外血腫などの病変から生じる馬尾症候群は、徐々に発症することはありません。
元々慢性の腰下肢痛あったとしても別問題です。

  • 許容範囲いっぱいの負荷で壊れそう
  • 許容範囲を超えた負荷で壊れる

壊れたところを直しても負荷が生じていれば治らないし、日頃慢性的な負荷がなくても、突如許容範囲を超えれば壊れます。

犬の場合感覚異常や脱力感、性機能不全などは訴えてくれないので、

  • しっぽが動かない
  • 自力でおしっこできない
  • 便を垂れ流す
  • 後肢の動きがおかしい

飼い主さんが良く観察をして異常に気付いてあげなければなりません。(人間も同様、現れるのは麻痺症状。痛みや痺れではありません)

人間の都合で様々品種改良を経てきた犬の場合、神様(無神論者ですがw)が作った自然体よりもやっぱり構造的に無理のある子がいます。それぞれの目的に特化している場合もあるので、家でおとなしく飼われていたら調子が悪くなる子だっています。
事故や怪我ばかりでなく、脊椎に先天的な問題を抱えている場合もあるようで、特に近親交配が進んだ血統書付きは要注意、要観察です。

目的はその時々の自然体

これが人間の動きです。

脊椎をほとんど動かさずに済むのが人間の特権。とても大切な部分を守るべく股関節の可動域が断トツに広いのです。人間に生まれたことを感謝しながら股関節をケアしましょう。・・・右から2番めの人は腰痛めそうにみえますね。
(あ、バレエとかシルクドソレイユとか雑技団とかの人達は、特別な訓練であの腰椎を手に入れています。あれは彼らにとっての自然体です。比べないように!)

世間は本日からゴールデンウイーク。
股関節を動かすケアならナナメ歩きとフローター!

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固定するインナーマッスルのケアなら小さな船で立って釣り!

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色んな遊びがあれば身体にも心にも遊びが生まれます。

先日の西湖、いつものビーニーで油断してたら頭アミアミになりましたww。涼しくてもGWの紫外線はヤバイです。日焼けに注意!

日焼け注意

ちなみに、上記のダックスくんは前足だけで誰よりも元気に動き回ります。そんな前向きな性格も手伝ってか、徐々に後肢も動き出しました。

泣けてくるゼ~。

まとめ

麻痺があったら急を要する馬尾症候群ですが、痛みや痺れのみで麻痺がなければ、慌てず騒がず股関節回りの筋肉をケア。神経や関節はいじらなくても良いのです。痛み、痺れで切りたがる病院の先生は、どんなに有名だとしても筋肉のことを良く知らないというのが事実なんだな、これが。