良い姿勢が疲れるワケ

姿勢が悪い人の大半は姿勢が悪いことを自覚しています。だけれどついつい悪い姿勢に成ってしまう。それはひとえに“楽”だから。使う筋肉の種類が激減する為楽に感じるのが悪い姿勢のメリット。筋の種類を減らして消費を抑えるかわりに特定の筋肉に負担が集中して痛みが出やすいというがデメリット。わかった上で使い分けるなら悪い姿勢も一概に悪いわけではありません。

んが、飽食の現代、悪い姿勢のメリットを活かす場面はあまり無いので、多くの方が姿勢を良くしたいと思っているはず。だけど良い姿勢にすると疲れちゃって長続きしない。そんな方へ向けての今回のエントリです。

ボディマッピング

身体の構造やサイズ、機能や動きなど、何気ない姿勢や動作を繰り返す内に脳に書き込まれて出来上がる身体の地図ボディマップ。一度出来上がってしまうとその地図に則って身体を使うので、良い姿勢が続かないようならマップデータの上書きが必要です。

構造とサイズ

ボディマップの基本はまず構造とサイズ。自分の身体の芯となる骨が何処にどんな風にあるのか知ることからはじめます。

ボディマッピング

脊椎動物44,000種の中で、踵骨(カカトの骨)から頭蓋骨(頭頂)まで垂直に重なっているのが唯一私達人間。足から脛骨~大腿骨~骨盤、椎骨ひとつひとつを重ねて最後に頭が乗る。そんなイメージを上書きしょう。

肩甲骨が何処にどんな形で存在しているのか知らない人は結構多いですね。胸骨に着く鎖骨の先端にくっついてブラブラしているのです、肩甲骨って。
左右の鎖骨をV字にしてマップを描いている女性を多く見掛けますが、元来鎖骨は水平です。鏡でご確認を。

骨だけじゃなく筋肉や内蔵も、何処にどうあるか正しく知るだけで、姿勢や動きは変わってきます。長さや太さ大きさといったサイズ感も合わせてマップに書き込みましょう。お年寄りでもないのにしょちゅうつまづく人、ちょくちょくどこかにぶつかっているような人はサイズの認識がズレているのかも。

機能と動き

大半の骨は、靭帯と関節包で関節を形成して繋がっています。どこにどんな動きの関節があるのか知ると、動きは増々変わる。ここだけの話、関節じゃないところを動かそうとしている人、関節本来の動きじゃない動きをしようとしている人が結構いるのです。

関節で繋がった骨を動かして形(姿勢)を変えるのは筋肉の役目。骨格だけ見ると脚は股関節からですが、脚を動かす筋肉は腰よりも上からはじまってます。(腸腰筋

ボディマップ脚

ここから脚を動かすイメージのマップが欲しいわけです。
腕も肩からではなく、動きの軸(根本)は鎖骨と胸骨の境目、胸鎖関節。

ボディマップ腕

ここを軸として鎖骨が動くのと同時に肩甲骨もグイグイ動く。鎖骨と肩甲骨がバラバラに動くことはありえません。

肺が心臓のように勝手に動いていると思ってる人も案外多い。呼吸は横隔膜や斜角筋、内外の肋間筋が働く“動作”です。肋骨って動くんですよ!

呼吸(横隔膜)の仕組みを動画で解説
手力整体塾@からだ応援団の今年のテーマは『カラダの事をもっと面白く!』。文章だけでは伝えきれないところを動画でもっと面白く。当分手探りが続きますが、整体スクールっぽくなく、パンチ伊藤らしくを心掛けながらボチボチやっていこうと思います。昨年夏頃から...

などなど、ボディマッピングを正しく書き換えようと思ったら整体師並の勉強をしなくちゃなりません(笑)。でもまぁ一家に一冊、こんな本があると良いかもしれませんね。

チカラが入っていることに気付く

悪い姿勢は使う筋肉の種類が少ないので楽なのですが、特定の筋肉にいつもチカラが入っていて抜くことが出来ません。

77

ちゃんと重なってないので支えなきゃ崩れちゃいますから。

疲れは痛みの前兆じゃありません - 疲れと痛みの違い
『痛みが出ないように身体を使うと疲れる』そんな塾生がいたのでみんなで考えました。カカトが接地して足の裏全体で身体を支える完全二足歩行の私達は、骨を重ねるイメージで上手に立てばほぼ脱力して立っていられます。逆に言えば、良い姿勢で立つと身体中ほぼ全て...

先日コルセットの話しでも書きましたが、痛みの元、コリというのは結局自分のチカラです。チカラを入れている状態が恒常になってしまって、入っていることにすら気付かないから抜くことも出来ない。それがしつこいコリの正体。

顔が前に出ているんじゃなくて前に出しているの。
鎖骨がナナメなのは自ら肩を引き上げているのです。

チカラを抜きましょう。鎖骨は水平になって頭は背骨の上にちゃんと乗るはずです。あ、既にトリガーポイントが出来上がっている場合は、取り除いでからでないとチカラは抜けません。隠れたコリは隠れたチカラなのです。

立つ=地面に向かってチカラを出す

悪い姿勢だと身体にチカラが入る。力は対象に向かって出すもの・注ぐものであって入れるものではありません。本来出すべきモノを入れているんだから具合悪くて当然。ウ●コ食ってるようなもんです。

立つ時の対象は地面です。地面に向かってしっかり力を出しましょう。座る時は椅子や床をケツで押すのです。

良い姿勢のために必要なのは力を抜くためのバランス感覚であってけして筋力ではありません。筋力じゃこんなこと↓出来ませんからね。

江戸時代は誰もが、60キロの米俵をヒョイと持ち運んでいた!~なぜ私たちは「身体」を見失ったのか?(光岡英稔,尹雄大) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
江戸時代の日本人と現代日本人。体格はむしろ今のほうがいい。しかし、その身体能力には雲泥の差がある。なぜか? 武術家・光岡英稔が解き明かす

隠れたコリ、トリガーポイントを取り除いて必要以上の力を抜いてみてください。頑張らなくても良い姿勢に成れるはず。
服装より顔より言葉より、何よりも一瞬で人の印象を左右するのが姿勢です。大切にしていきましょう。