スクワットの正しいフォーム・やり方として『膝小僧が爪先より前に出ないように』とは良く言われることなので知っている人も多いと思います。が、単純な答えだけを欲しがるの弊害で、“何故”そうなのか知っている人は少ないのが現状です。
手力整体が大切にするのは問題と答えの間。『WHY』が無い知識やヤル気は使い物になりませんからね!

正しいスクワットは負担を満遍なく分散する

スクワットは主に下肢のトレーニングです。下肢とは骨盤から足まで。骨盤から足までの“伸筋群”を満遍なくトレーニングするのがスクワット目的。『膝が爪先よりも前に出ると目的から外れてしまうからダメですよ』というのが正しいやり方の【理由その】。
関節で言えば股関節、膝関節、足関節。それぞれが満遍なく動いている証として『膝が爪先を超えない』という目安があるのです。

スクワットの正しいフォーム

下肢の動きに関わる3つの関節に満遍なく分散

正しいやり方でスクワットをおこなえば、本来可動が大きな股関節が沢山動きます。ココについている筋肉は大きのから小さいのまで沢山ありますから、しっかりたっぷり動かしたいのです。

なんだけれども、何気に「軽くスクワットして」と言うと下図の様になってしまう人が多いのが現実。

危ないスクワット

股関節が動いていないことに注目

上体を上下に動かすという同様の動きを股関節を動かさずに行えば、その分の負担は膝や足首に掛かる事になります。殿筋群が怠けた分、膝の伸筋である大腿四頭筋と下腿の筋群が、背負わなくて良い負担を背負うことになるのです。
股関節が動かない替わりに背~腰あたりの脊柱も動き過ぎてしまう。結果、背部痛・腰痛のリスクも高くなります。

正しいスクワットの【理由その2】は支点と重心の関係を保つところにあります。

間違ったスクワットは重心ずれる

ウエイト×レンジ=モーメント。ウエイトが支点から離れれば離れるほど強力な梃子が発生するのは小学生でも知っていますよね。視点の真上に重心があれば、無駄なモーメントは生じず、物体は一番軽いのです。重心と支点がズレず余計なモーメントを生まない。それが正しいやり方の【理由その2】。

山歩きで膝が痛い(スクワットで膝が痛い)

塾生のご主人が山を歩いて膝痛を発症したという報告のお陰で、スクワットの話になった次第。正しくないスクワットの状態で山道を歩いたから膝痛が出たわけです。

平でも登り坂でも下り坂でも前に進む事に違いはないので、丹田を前へ前へ先行さるのが理想なのですが、重心たる丹田を後ろに残したまま殿筋群を使わずに前へ進んでいる人は結構いらっしゃる。特に平らな街を歩くほとんどの人が実はそんな歩き方です。

殿筋の分を背負わされ、余計なモーメントにも耐えている膝(大腿四頭筋が)が悲鳴を上げるのは当然のなりゆき。滑って尻もち付くのも同じ理屈ですですね。

尻もちの力学 - 雪道、山道で尻もちをつかないように
関東ではすっかり「三寒四温」。一雨ごとに春が近づいてきましたので雪道を歩くことはもう無いと思いますが、本格的なハイキングシーズンに向けて、下りのザレ場で滑って尻もちをつかないように、自然の摂理に適った身体の使い方をマスターしておきたいものです。尻...

同じ運動をしているのに痛みが出る人出ない人の差は、筋力の差ではなくて使える筋肉の種類の差。強い筋ではなく沢山の筋を動員できているかどうか。丹田を感じ・操り、梃子を味方につけているかどうかの差です。

【体育】の根底を成す丹田コントール

人体最大の重心丹田を感じて操れるように、身体と頭を再教育していくレストアストレッチ。遠く愛知県からトライアルに参加してくださったセラピストNさん、ありがとうございました。次回は7/9(土)10(日)。当たり前のことが当たり前に戻ると凄いことが起こる。是非体験して欲しいと思います。ます。

膝痛といえど痛みは痛み。余計な負担を背負わされた筋の酸欠が原因です。
レントゲンを取って変形性膝関節症などというありがたい診断を頂戴して、人工関節に怯えるより前に、やれる事をやってみてはどうでしょう。