ボク達のような凡人がおこなう整体で、腰痛症や40肩などなどがすっかり治ったりするはずはありません。細かな痛みを少しずつ取って、身体は変化するという事実に目を向けてもらう。変われるという希望を持ってもらう。“その気”にさせるのが整体師の役目。施術はただのキッカケだと思います。

痛みや歪みの多くは高血圧やメタボ、糖尿病と同じ生活習慣病ですから、ぶり返さない為には習慣を変える必要があります。かといって、既に習慣になっている事を変えたり悪習をやめたりする事は結構難しいのが現実。だから手力整体では『●●をやめて』というアドバイスは滅多にしません。習慣になっていることは変えずに結構。健康は我慢して手に入れるものじゃない。我慢しなくても新しい事を足せば習慣は変わる。そういう+の発想方が、なんだかちょっとボクは嬉しいなぁ。

毎日の習慣にプラスする1番お手軽なのはやっぱりストレッチだと思います。慣れるまではちゃんと筋肉を意識して感じた方が良いですが、少し慣れれば、テレビを見ながらでも歯を磨きながらでも、わざわざ時間を割かず“ながら”で出来るのがストレッチの強みです。
とはいえ、端から端まで只ほぐすような施術をしておいて『ストレッチして下さい』では誰もやりません。『ちょっとやってみるか』と思ってもらうためには、施術に他動のストレッチを取り入れて楽になる実感を得てもらう必要があると思います。

他動ストレッチ

習慣で生じた問題は、習慣に置き換えられる施術をキッカケにして解消へ向かう。だからセルフケアと施術はどちらでも再現できるのが理想です。きちんとスジの通った物語には習慣を変える力があるのです。

 

夜間の講座前に近所のパスタ屋さんで腹を満たし、ついでに駅前で歩行観察。ちょうど気になる歩き方をしている人がいたので、臨床のネタに持ち帰りました。

真似る

写真は、犬の整体師養成講座で“犬”になっているところですが、当然人間の身体を考察する時も対象になりきって“感じる”事が大切です。ベストキッドの「見るな、感じろ」に習って言えば「考えるな、感じろ」です。
観察した歩き方をそっくり真似てみたら、パッと見痛そうに見えたところと実際に痛みが出そうなところのズレにすぐ気付きましたね。いの1番に触って確かめたいところも見えてきました。達人ならひとめ見てわかる事かもしれませんが、凡人は腕組みしてジッと見て考えてもわかりません。出来ない事をアレコレ考えるより、出来る事を繋ぐのが達人への道。逆立ちしても出来ないことは出来ない。ちょっと頑張ったら出来る事だけ確実に実行していきましょう。