近頃の教室はちょっとした筋肉痛ブームです。『自分の身体はタダで使えてクレームも出ない最高の教材。』そんなマインドが塾生達にも浸透してきているようで嬉しいかぎりです。

収縮の種類と筋肉痛

DIY

こんな格好でDIYに精を出していたら立ち上がる際腰に痛みが発生
⇒腸腰筋をはじめとする股関節の屈筋群を短縮(収縮は伴わない)させていたので、いざ立とうとした際に中々伸びず、腰が引っ張られて腰痛が発生したと判断。
⇒ゆっくり時間をかけて腸腰筋のストレッチをして解消。

縮めていたけれど使ってはいないので、腸腰筋に疲労物質は発生せずその筋自体が痛むわけでもなく、いわゆる筋肉痛とはちょっと違います。隠れたコリ、トリガーポイントが出来るのはこんなところ。上手く対処できたようです。good job!

少し遅れてお尻あたりに筋肉痛のような痛みが出たのが不思議だったようですが、上体が倒れこまないように、臀筋群が等尺性収縮で骨盤を固定していたために発生した筋肉痛だと思います。

騎馬戦

騎馬戦で僧帽筋上部あたりに筋肉痛発生
騎馬の先頭。腕を後ろにして人を乗せることで、僧帽筋上部・肩甲挙筋などに繰り返し伸張性の収縮が起こり筋肉痛が発生。腕ではなく肩まわりに筋肉痛が出たのが以外だったようです。
(それにしてもママさんを対象にした騎馬戦があるなんて気の利いた幼稚園だw)

等尺性や伸張性の収縮だと、何故か使っている感覚はあまりありません。だから尚更壊れやすいのです。

マックス級に伸ばしたところから短縮性収縮をすると最大パワーを発揮する筋肉ですが(沢山縮まれるため)、伸ばしたところからの伸張性収縮では伸びしろがありませんからすぐに痛みます。筋肉の難しい生理を知らなくても想像できますよね。

前に進もうとしているけれど引っ張られている右の車の方が壊れそうでしょう?伸張性収縮とはこんな状態です。

酸素量と筋肉痛

収縮したり熱を生んだり、筋肉が働く時には酸素を必要とします。酸素が充分にないと不完全燃焼が起きて一酸化炭素という猛毒が出るのと似て、筋肉にも余計に疲労物質が出てきます。疲労物質はけして悪では無く、この手の物質が出るからこそ後の超回復が望めるとされています。

fire

その仕組を使ったトレーニングが酸素の薄い高地トレーニングであったり、あえて血行不良状態で行なう加圧トレーニングだったりするわけです。

歳を取ると筋肉痛が遅いなどとよく耳にしますが、息が切れるほど筋肉が酸欠に陥る運動をすれば、年齢に関係無くすぐに筋肉痛が出ます。歳とともにそういう運動をしなくなるだけの事です。

 

生理科学の進歩にともなって、筋肉痛の仕組みなども様変わりしてきています。身体は宇宙みたいなものでまだまだわからない事だらけなのです。(だからと言って妄想や空想を商売にして良いとは思えませんが)。今常識とされているものが10年後どうなっているかは誰にもわかりません。

残念なことに今期限りの引退を表明した山本昌投手の様に、自分の感覚を大切にしましょう。
32年間アイシングなし。故障なし。誰かが創りだした常識にとらわれていたら、プロ野球最年長勝利という輝かしい記録は生まれなかったかもしれません。

 

さて筋肉痛の解消法ですが、余程の炎症でもない限り、酸素いっぱいの新鮮な血液をジャンジャン送り込んだ方が治りは早いです。温めたりストレッチしたりも良いですが、最も効果的なのは、自ら疲労物質を押し流し酸素を取り込む筋ポンプ。
短縮性収縮が主体の動きで出た筋肉痛なら、全く同じ動作で同じ筋肉を動かせばOK。等尺性・伸張性の収縮で出た筋肉痛は反対の動作をすればOKです。
間違っても安静にしませんように