臨床の時間。某テレビ番組でやっていたらしい『肩甲骨の動きチェックと改善方法』をネタに持ってきてくれた塾生がいました。まずは他の塾生を相手に再現。元ネタは知りませんが、多分そっくりそのまま再現してくれたと思います。ありがとうございます。
内要は、肩甲骨の可動を見るテストが2つ(内転・外転)。可動を広げるためのセルフケア(ストレッチ)が2つでした。ちょっと特殊な形での可動チェックとやっぱり特殊な形でのストレッチ。ストレッチ後には確かに可動が広がった方もいました。

んが。
情報を鵜呑みにせず、ベーシックな知識で理解できるところまで噛み砕くことが手力整体師には科せられています。小難しい公式を6歳の子供に説明できるように足し算引き算まで噛み砕く。そこまでやってはじめて応用が利く“知恵”が身に付くからです。

番組内で『肩甲骨の可動チェック』と言っていた動作2つとも、冷静に見れば肩甲骨自体の動きはせいぜい2割程度。ひとつは肩関節の内旋が主な動きで、もうひとつはやはり肩関節の伸展が主な動きになっている可動チェックだと気付きました。

『テレビを見るときに横に置いて、分からない事、気になった事をすぐさま調べるために・・・』スティーブジョブズはiPadを作ったのだそうです。
一方的に情報を届けるマスコミにはスポンサーというものが付いています。スポンサーの利益の為に存在しているのがマスコミなのです。そんなメディアの情報を鵜呑みにしないようにと警鐘の意味もあったのかもしれません。自分で調べて考えて判断する。情報リテラシーは今後益々必要になってくるでしょう。

難しい事を簡単に説明してくれることは多くありませんが、簡単な事を難しく謎めいたものにする場面はビックリするほど良く見かけます。そしてどういうわけか、“真相は知りたくない”と言わんばかりに後者の方に人が集まる。秒速で1億円とか、腰痛たった10秒とか、幻のテクニックとか・・・・どれもこれもアホほど簡単な真相を分かりにくくして情報リテラシーに長けていない人達をカモにしているだけだと思いますがどうでしょう。

スマホの料金体系なども同様の匂いがプンプンしております。携帯でインターネットが出来るようになったころから既にこの上ない分かりにくさでしたが、近頃各社打ち出している新しい料金プランなぞ、きちんと調べないとトンでもない事になるかもしれません

自分で調べて考えて判断できても、情報や知識は箇条書きで頭に入っていては役に立ちません。単に知ってるだけです。噛み砕かずに鵜呑みにしてしまったら尚更。何をどうしているのか算数レベルで理解できていないと、“良かれ”と思いながら嘘をつくことにもなりかねません。箇条書きの情報を1度噛み砕いて繋ぎなおす。子供に分かるくらいの文章にしておく事が大切だと思います。
基本手技も順番を箇条書きで頭に入れるのではなくて、『何処がどうなっているから、ココをこうしてこうなる』など文章で入れておくと、『そこへ触っている意味』も合わせて繋がるので応用が利きます。

肩甲骨の可動域

ちなみに“肩甲骨の”というからには極力肩甲骨の動きにだけに絞ってテストを行なうべきなのは明白です(肩甲胸郭関節の可動域と関連筋はこちら>>>)。ひとつずつ診てひとつずつケアしてから連動させていく。当たり前を当たり前に。
迷いたくても迷えない。シンプルかつストレートな考え身に付けて情報に踊らされないようにしましょう。

ちなみにちなみに、セルフケアで出来る事は手技でも再現出来て、手技で出来る事はセルフケアでも再現できなきゃなりません。誰かのゴッドハンドでしか成しえない施術などマヤカシ。あ!その人が壊した張本人ならありえますな。