自転車と歩行はどちらがキツイか – 感覚と生理のズレ

『歩くのはシンドイけれど自転車平気。』
そんなお年寄りは結構大勢いらっしゃいます。伊藤の祖父も亡くなる寸前まで自転車でフラフラ走り回っていました。
使う筋肉の種類は似たようなものですが、筋肉の“使い方”(収縮)で分類すると、自転車は階段の上りに似ていて、歩行は階段の下りに似ています
未だ若く健康な人は意外に思うかもしれませんが、加齢と共に筋力が落ちると、階段を上れても下れなくなります。自転車に乗れても歩けなくなります。それが事実。
感覚と生理にはズレがある事をしりましょう。

自転車

震災後すぐに買った自転車。今じゃすっかりサビサビ・・・

変わった自転車の漕ぎ方をしているお爺さん

『右の足首を底屈させたまま(つま先を伸ばしたまま)、左脚ばかりで自転車を漕いでいるお爺さんを見かけた』

授業前の“報告の儀”でこんな話題が出たので皆で考えました。
目の前に御本人が居るわけでは無いので想像の域ですが、ヒントとして与えられた事を元に当たり前の生理を繋いでいくきます。
理由の無い妄想はダメ。
○○が△△という事はが□□が××だから・・・・・と紐付ける癖をつけましょう。

  • 右足関節(足首)が底屈している為、フクラハギが凝っていると思われる。フクラハギの腓腹筋が凝っていたら膝が伸ばしにくい。ので、左脚で漕いでいる。
  • 右足関節(足首)が底屈している為、大腿四頭筋及び大殿筋ににスイッチが入らない(当たり前の生理)。ので、左脚で漕いでいる。
  • 重心が左寄りで固定されている為、左脚で漕いでいる。
自転車の漕ぎ方から痛みや原因を予想

自転車の漕ぎ方から痛みと原因を予想

ヒントを元にモンタージュを作っていました。(自転車はありませんが)

痛みの予測

動きから予測を立てれば割とスムーズに原因に辿り着けますが、この方(に限らず多くの方)が整体院に来る時は『○○が痛い』といらっしゃいます。

『右の足首が痛い』と言ってくれれば良いのですが、大抵の場合そうではありません。
もちろん既に右脚のどこかや右腕(肩から手まで)のどこかが痛くて上記のようになっている場合もありますが、怪我や事故・心因性のものを除いて、姿勢と動きの結果が歪みと痛み。痛みが先に来る事はありません。

この方はきっと、歩く時も左脚に頼っているものと思われます。
つまり慢性的な痛みを訴えるとしたら左下肢。腰や膝から下じゃないでしょうか。右の下背、左の肩から肩甲骨あたりも痛くなりそうですね。
急な痛みなら、日頃動かせていない右下肢のどこかに出る可能性が高いでしょう。

予想するから面白い

伊藤が好きなルアーフィッシングも、季節・天気・風・水温諸々ヒントを繋いで予想するから面白いのです。只なんとなく投げて『釣れた』ではつまらない。思い通りに『釣った!』と言える時がたまらなく楽しい。

流れを覚えただけの通り一遍な施術で結果が『出た』のでは面白くありません。予想通りの展開を経て結果を『出す』から面白い。

推理ゲームの要素もある整体を楽しめるように、施術はもちろん問診も動診も何もかも予想から全てをはじめましょう。そこには“想定外”も入れておくことを忘れずに。

手力整体塾

何だか悩んでる卒業生が遊びにやってきました。先輩の施術に見とれる現役生。