早々にご本人がレポートしてくれていますが、随分と久しぶりになった手力整体師認定実技試験は残念な判定になりました。

施術そのものはに別段悪いところはありません。駅前や街道沿いのチェーン店なら売れっ子になれるレベル。高級マッサージチェアには成れた。だけれど、手力整体塾の卒業生として活躍していくのならばもうひとつです。

決めないこと

施術の順番や回数を決めてしまうのは、プログラミングされた高級マッサージチェアに成るのが如し。生きとし生けるもののファジーさを大切にしましょう。

視診・動診・触診から浮かび上がるのもあくまで予想。答えは対象の身体だけが知っているので整体師が決めつけないように。腰が曲がっていても痛くない人はいますし、姿勢が正しくても痛い人はいます。特定の部位へ刺激を入れてアレコレ解消してしまうなどといった正解の押しつけは言語道断。物理ですら超越する人がいるので、普遍的な正解はありません。予想と確認を繰り返しながらカラダの声を訳していきましょう。

カラダの声を正確な言葉にすること

声を持たないカラダからの警告が、痛みなどの症状です。多くの場合、何らかの偏りが生じているときに現れてきます。各種検査も施術も、カラダの訴えを汲み取るためにある。何処にどんな偏りが生じているのか、正確な言葉に訳してご本人に伝えるために全てがあります。

手は口程にものを言う

通常は「目は口程にものを言う」ですが、整体師の場合は手が語ります。
意志のない手で対象に触るのはご法度。『何のために何処をどうしたいのか』ひとつひとつの手に意思を込めましょう。

手慣れになればなるほど「手が口程にものいう」のが整体師なので「自信がないから声掛けが出来ない」というのはおかしい。自信がないからこそ声をかけてコミュニケーションをはかるのです。
痛いのか痛くないのか、取れたのかまだ残っているのか、強さの加減や姿位の辛さなど、先回りできる達人以外は口でもの言って要確認。

「気付く」からはじまる施術のストーリー

施術は気付くことからはじまります。何かに気付かなければやることは何もないのです。

教えられたパターンに当てはめて覚えた手技をおこなうのではなく、『気付く⇒確認する』を繰り返しつつストーリーを組み立てる。検査だけで「○○ですね」と決めずに、色々やりながら「・・・だから○○ですね」とストーリーを描く。

たまにはサビからはじまる曲も良いもんですけれど、歌もの音楽の基本構造は『Aメロ~Bメロ~サビ』。1番盛り上がるサビに向けて、気付きと確認を繰り返しストーリーを組み立てましょう。
あ、うつ伏せで腰が痛くなりそうな患者さんの施術は『いきなりサビ』パターンですね。

認定試験必勝法

認定試験に望む様な人は、手技そのものは既に出来ている場合がほとんどです。そうでなければ受け付けませんしね。
上の要項を踏まえ、高級マッサージチェアにはけっして出来ない施術で、再挑戦のほどよろしくお願いします。

ついでに・・・基本手技の練習がいつまでも手順の確認に成っている人が多いので注意しました。
手順が入ったら相手のカラダを読んでいきましょう。
指標として触る骨や筋のひとつひとつが大切なデータ。集めたデータは『分類と比較』でまた新たな気づきを起こしてくれるはずです。
『利き手別良くあるコリ一覧』など作ってお渡しするのは造作もありませんが、気付いて欲しいことなので教えませんww。

基本手技の構成が何故そうなっているのかも考えてみましょう。
手順を単なる順番として覚えるのはもったいない事です。何故そうなっているのか合わせていけばスッポ抜けることも無くなります。

整体の学校手力整体塾

卒業間近にすっかり忘れていた最終小テストを片隅でやらされるの図。視点・視野・視座の扱いもまだちょっとぬるい事が露呈されましたな。パイティン!

そんなわけで、小さな整体学校では4月5月の新入生募集中です。