整体で余計に痛くなったら・・・その先生は希望があります』というエントリで書いたように、整体師・セラピストなら対象の身体に反射・反応を起こせるを最低限身につけなければなりません。その技を何処で使うかで整体の効果は月とスッポン!という話です。

イレギュラーな基本手技

今年最後の4日集中後半。既に基本手技のほとんどをそつなくこなせる塾生ばかりだったので、ちょっとイレギュラーな状態での基本手技を試行錯誤してもらいました。

うつ伏せになれない妊婦さん、お年寄りはもとより、横向きで丸まったまま身動き取れないギックリさんなど、色んな患者さん・お客さんがいます。全てを想定して練習しておくことは到底不可能ですが、ようは基本手技の応用。

  • 面倒がらずにポジションを取る。
  • 丹田を活かした梃子を使う。
  • 力は入れるんじゃなく出す。
  • 重心は近く目線は遠く。

などなど。
基本手技で身につけた体の使い方がブレ無ければ、相手の姿勢が変わってもほとんど同じことが出来ます。床でもベッドでも同様です。

相手がどんな人であろうと共通したやるべき事がある。それが把握できていれば、姿勢がどうであろうと問題無いことに気付くはずです。
特定の施術は特定の姿勢でしか出来ない・・・・と思っているなら、本質がわかってない証拠。狙いは何なのか何故そうしているのかしっかり考えましょう。

イレギュラーな基本手技の練習

側臥位で基本手技試行錯誤中

何でもかんでも緩めたら効果的ってわけじゃない

整体師・セラピストは、基本的に緩める事を得意としています。
他人の身体に変化を起こす方法はたったひとつ。反射だけです。(自分以外の身体に変化を起こすにま反射しかありません
施術は反射を起こさせるための入力。入力の結果どんな反射が起こるかは正直やってみなければわからないとこもありますが、【緊張⇔弛緩】という原始的な無条件反射を利用するので、結果の大半は予想つきます。

  1. まったく反射を起こせない
  2. 反射を理解してない
  3. 必要以上な緊張をさせてしまう
  4. 反射は起こせるけど部位を間違っている

これ、ダメ整体師のダメダメ順。
身体は100人100様なので部位に関しては正解があるわけでなく、何でもかんでも緩めれば良いってもんでもありません。触って硬いというだけでは判断基準にはなりません。逐一検査をして狙いを定める必要があります。

って事を身を持って体験していただきたく、『ぶっ壊せ!』というミッションを課した最終日。見立てた筋の拮抗側を緩めたらどうなるか、整体の(負の)効果を体感してもらいました。

翌日の朝を楽しんでもらうはずが、施術終了後早々にあちこち攣ったり出来てた動作ができなくなったり見事な反応(笑)。身体を貸さなかったワタクシはひとり大爆笑。反応が早かったお二人、その後大丈夫だったでしょうか。

可動が広ければ良いってもんでもない

ひとりだけあんまり負の反応が出ず何事もなかったように帰っていった塾生が、その後の様子を含め塾生レポを上げてくれました>>>
明確な可動制限や動作痛が無かったので、姿勢から判断して必要の無いところへ“これでもか!”とアプローチした結果、こちらは翌朝に面白体験ができたようです。

壊し方も体験する整体の学校

必要以上に可動域を広げてみました

身体が柔らかい事は良いことずくめみたいな風潮がありますが、過ぎたるは及ばざるが如し。全てのモノコトには二面性がある事を忘れちゃいけません。
体が硬いことのメリット・柔らかいことのメリット

整体が効果を発揮する要素

みなさんきっちと狙った反応を起こせる技が身に付いたようです。視診と動診で判断して壊すこともできました。おめでとうございます。

発明家の多くは壊すことからはじめています。壊さなきゃ直せない、作れない。
貴重な体験をした皆さん、自分の身体に起きた反応をもう一度逆から紐付けておいてください。

●自分の身体を上手に使い、対象の身体に反射を起こさせる技
●技の出しどころ、部位とタイミングを見つける検査と感性

整体の施術が良くも悪くも効果を発揮する要素はこのふたつに大別されると思います。
出しどころは人の数だけありますが、同じ人へ違う技の人が施術しても似たようなところを狙います。たとえ理論が違っても、きちんと考えている人は大体似てくる。向かうところは幾つもないので当然といえば当然ですね。

反射を起こせるあなたの技で、先人たちと似たようなところへ触れれば良い。壊すのも治すのも技は一緒。向かうところが違うだけです。

 

merry christmas

Merry Christmas