整体の勉強をしているのに人間の身体しか見たり考えたりしないのは、腰痛を取るのに腰痛の事だけ考えるのと同じ。『木を見て森を見ず』では“気付く”楽しさも半減します。木も見る、森も見る。マクロとワイドを柔軟に。

犬と人間、肩甲骨・鎖骨の比較

ジュラシックパークで名高いジュラ紀の前にあたる三畳紀(小さい部屋じゃないよ!)、2億2500万年前に生息していたと推定され、現状で最古の哺乳類とされるアデロバシレウス
復元されたものはどっからどう見てもネズミなので、踵は接地して鎖骨もちゃんとあって肩甲骨と関節していたと想像できます(裏付けは見付けられず)。

鎖骨とカカトに隠された秘密 - 趾行、蹄行、蹠行の違い
手力整体塾がおくる『犬の整体師養成講座2015』がはじまりました。どうしたわけか今年に入ってから受講申し込みや問い合わせが殺到。先日29日からの木曜コースは満員の4名、3/14からの土日コースも既に満員。4月から予定の木曜コースも既にご予約を頂いている状態で...

哺乳類の踵と鎖骨。それぞれ最初は“ツイテた”たんですね。
『走る』という事が重要な環境を選んだ種族のカカトが次第に地面から離れ、同時に鎖骨も肩甲骨から離れていったと思われます。犬よりもある意味ボク等人間のほうがアデロバシレウスに近い!

走ることに特化した哺乳類が、趾行(つま先立ち)・蹄行(ヒヅメ立ち)の四足動物です。鎖骨が無いことで肩甲骨はほぼ完全にフリーダム。勢いよくドーンと手(前足)を着いても鎖骨を折らずに済みます。
体幹のどことも関節していない肩甲骨の可動域(特に回旋)では犬の勝ち!

犬と人間、股関節・骨盤の比較

股関節の可動域だけを見れば圧倒的に人間の勝ち。
『走る』に特化した四足の股関節は、前後の動き(屈曲・伸展)がメインで、外転と内転は多少出来ても、外旋と内旋はほとんど出来ません(犬の機能解剖ではしないことになっている)。

屈曲・伸展に関しても犬の伸展方向は狭く、人間でいうところの0度以下です。

犬股の関節

んが!人間には5つしか無い腰椎が7つあります。股関節の可動域を補うべく7つ腰椎が良く動くのです。(ちなみに頚椎は7つで人間と一緒、胸椎はひとつ多い13がスタンダードなようです)

この動画は以前手力整体のFacebookグループでシェアしたものですが、とっても見どころが多いのでブログを読んでくださっている皆さんにも是非ご覧になっていただきたいと思います。
『全身の筋肉を総動員して走る』という意味では、流石に犬の動きのほうが理にかなっているように思います。

人間は背骨を動かさなくて済むように出来てる

『running slow』などのキーワードで動画検索すれば、人が走る様子のスロー動画も沢山見られます。まったく良い時代です。で、見てみればわかると思いますが、いわゆる背骨(脊椎)部分はあまり動かないのが人間の動作です。

背骨は脊髄という中枢の通り道でもあるので、ここを守るべくなるべく動かさないで済むように、股関節の可動域が広くなったのが私達人間。

人股の関節はよく動く

『腰痛予防に腹筋!』などと誰が言い出しのか知りませんが、背骨を動かす腹筋や背筋の筋トレは無意味どころか故障の元。背骨、体幹が動き過ぎないように、柔軟かつパワフルな四肢をつくるのが本当の意味での体幹トレーニングになります

犬も人間も股関節!

股関節。人間も犬もココの動きが悪くなると、背骨(腰椎)が動き過ぎて壊れていきます。股関節をケアするためにアッチもコッチもケアする必要がありますけれど、ひとつの目標・目安として、柔軟かつパワフルな股関節を目指すのがわかりやすくて良いと思います。

・・・・・っていう結論だけ覚えても楽しくないでしょう?色んなものを見たり感じたり体感して、自ら気付けるようになりましょうね。このエントリーでもワタクシは相当楽しんでおりますw。

犬の整体師養成講座

そんなわけで犬の整体師養成講座第9期は、今週からついに実際の犬に触っていきます。お陰さまで10期にあたる5月からの月イチ土日コースも満員御礼。次回は6月以降の木曜コースを調整中です。

人間の方の整体学校、手力整体本講座も今月は数件見学予定が入っています。ありがとうございます。教室が空いている今が入塾時です。
整体の学校無料体験

余談

卵を産んで母乳で子育てする。そんな元祖哺乳類のスタイルを頑固なまでに守り通しているのがカモノハシ!是非とも一度お会いしてみたいものです。

ちなみに、母乳で子育てするカモノハシなのに乳首は無く、皮膚から乳が染み出してくるのだそうです。20年ほど前の我が家に居たディスカスって熱帯魚もそんなやつでしたな。生きものオモシロすぎる!