>基本手技は触診も兼ねています。身体の隅々まで触りながら取るべきコリを“良い圧”で取っていく

先日書いた文章に補足します。
まず、硬いのか柔らかいのかすら最初は分かりません。多くの人がそんな意識で身体に触った事がないのだから当然です。不肖伊藤だって『ここにコリがあるでしょう』と教えられてもさっぱりわかりませんでした。しかも100人100様の個人差があります。凝ってない筋の硬さはコレで凝りの硬さがコレ・・・・という答えがありません。100人100様それぞれの身体でコリを見つけ、100人100様の適度な加減で刺激していく。これだけの事でもかなりの訓練を必要とします。(強さの加減をいちいち確認するなんてプロっぽくありませんからね。コリの“壁”に当てる感覚を習得しましょう)

健康な筋肉はとても柔軟で弾力もありフワフワしています。たとえムキムキでも酸素が十分行き渡っている良い筋ならとても柔らかいのです。ただしこれも個人差がありますし、部位による違いもあります。だからとにかく最初のうちは沢山触って、多くのデータを集めます。『沢山』は人数とは限りません。いつも同じ人だとしても、沢山触ってこそ感じることがあります。

個人差と部位も踏まえ、『硬い』部分をとらえられるようになったとしても、そこを緩めて良いかどうかは別問題。硬いというだけではガンガン解して良いという理由には成りません。硬いのを捉えて全部解すのは単純肉体労働。慣れれば誰でも出来ます。肉体労働に偏ったらバランスが悪いので半分は頭脳労働。バランスを合わせる整体師の施術はやっぱりバランス良くありたいものです。

コリとハリ

『背中がコル』とは聞いたことがありません。きっと昔はちゃんと別の意味で使い分けていたんじゃないかと思う『コリとハリ』。コリは凝り。凝り性・凝結などの言葉からわかるように寄り固まる・集中する事を指します。対してハリは張り。綱や網をピンっと張る・突っ張った状態を指します。
つまり真反対の様相を呈しているのですが、触ればどちらも硬いのです。

片や筋繊維が寄り集まりこんがらがって酸欠。
片や筋繊維がピンピンに突っ張って酸欠。

どちらも酸欠が起きているので血行を回復させるという通過地点は同じですが、最終目的地では北海道と沖縄くらい違います。
『硬い』を理由に解し・緩める単純肉体労働の整体だと『一時しのぎ』と言われます。症状を取るだけではなく再発を防ぐ本当の整体施術を行なうには、コリとハリをきちんと分けて捉えそれぞれの目的地へ向けて行く事が大切だと思います。

コリとハリ

ここを読んでくれている人に、コリとハリの見極め法をひとつ。
本当のコリを症状として感じる事は稀です。摩訶不思議な話しでも小難しい話しでも無く、筋肉の基本的な生理としてそうなります。大抵触れるまで気付かないなのが取るべきコリです。

あ、当然視診や動診で絞り込んでおく事が大切ですけど。基本手技は『触診&答え合せ&施術』です。