勉強とは疑問の解消。つまり何の疑問もなく教わっているだけでは勉強とは言えない。教わっているだけでは何も残らないし、いつまでたっても楽しくなりません。

見るもの聴くもの感じるもの、はじめてだらけの子供達は臆すること無く疑問を投げかけます。まっさらなスポンジのような脳みそに知識を吸収するために、『なんで?』『どーして?』が媒介になるからです。

それに対して大人という生きものは、暗記型教育の弊害なのか、知らないことを恥と思うのか分かりませんが、疑問という媒介を通さずに知識や情報を詰め込んでしまう事が多い。結果、『なぜ』だかわからないけど答えだけ知っている使えない知識や、あたかも正解の様な情報に振り回されて疲れてしまう。
マスコミなど情報提供者の所為ではなく、勉強の仕方に問題があると思うのですがどうでしょう。

腕を伸ばして持った方が楽なのでは?

『女性はなぜバッグを肘に掛けるのか?』先月末に入塾した新入生が早くも疑問を持ってきてくれました。男性目線で見たら、普通に腕を伸ばして持ったほうが楽に思えて不思議だったようです。

わざわざ実験までして『女性の方が脂肪が柔らかい多くて血管が圧迫されず痺れにくい』などと言っておられる何処かの大学教授がいらっしゃるようですが、まったくチンプンカンプン。いつも正座している人と滅多に正座しない人のどちらの足が痺れるかなんて実験しなくたってわかるww。
妄想を暴走させる前に現実をしっかりと見ることが大事。まずは冷静に違い探しからはじめます。

女性は何故バッグを肘に掛けるのか

  • 肘が曲がっているかどうか(上腕二頭筋、、上腕筋、腕撓骨筋)
  • 手で掴むかどうか(指屈筋群)
  • 支点からの距離

パッと見でもわかる現実的な違いはそんなところでしょうか。
つまりまず単純に使う筋肉に違いがあります。肘の屈筋群と指の屈筋群では、男女差や個人差も関係なく肘の屈筋群の方が断然パワフルです。
手で持ったバッグが身体から離れれば離れた分だけ、支点に生じる曲げモーメント(梃子)も強くなります。モーメントに対応すべく、重心(丹田)を大きく動かす必要も出てきますね。

整体師の為の力学 - テコで動く体の仕組み
体はテコで動きます様々な腰痛や膝痛を研究したり、各種の療法を学ぶことも良い事だと思いますが、もっと重要な事があります。当たり前すぎて見過ごしがちな解剖生理と物理・力学の知識をしっかり繋げることです。身体(関節)がどう動くのかを確実に理解しておきま...

身体の使い方が圧倒的に上手なのが、筋肉未発達な3、4歳の子供達であることをかんがみても、一般的に非力な女性の方が身体の使い方は上手い場合が多いのです。筋力で誤魔化せてしまう男性は、2つの荷物をまとめて片手で持ったり、腕力だけで重いものを動かそうとしたりする場合もありますが(っで、ぎっくり腰になったりますが)、女性はちゃんと左右に振り分けたり体勢を整えたりを自然に行える人が多いのです。アマチュアゴルファーで身体を壊すのも圧倒的に男性ですね。

筋力で梃子や連動といった自然の法則に対抗してしまう。色んなツールを持ってしまった人間がダムを造ったり堤防を作ったりするのと似てますな。筋トレなぞしなくても、自然の法則に則る整った身体はパワフルで壊れないのです。・・・ま、ワタクシ自身まだその領域に達せずにぎっくり腰を経験したわけですがねww。

施術も筋力ではなく梃子と連動

整体施術における身体の使い方だけは負けません。ワタクシと互角だったのは合気道マスターのお二人だけ。

ちなみに腕はどこからか、バッグの重さは何処に掛かるかを考えると、また少し違ったメリット・デメリットが見えてきます。上腕二頭筋が収縮する事であそこがこうなってああなって・・・・とかね。

ちなみにちなみに、手の平を下向きに変えると更にパワフルになります(肘90度未満に限る)。

女性は何故バッグを肘に掛けるのか

身体の使い方でも勉強の仕方でも子供がお手本。
筋肉ムキムキのトレーナーさんより、筋肉なんて全然無いけど痛いところもない人に、姿勢や動作、思考を学ぶのが吉です。
簡単に真に受けず『なんで?』『どーして?』しつこいくらいに疑問を投げかける癖もつけましょう。極論に惑わされることもなく真実が見えてくるはずです。
あ、ちなみに真実なんてものはアナタの中にあります。どんな整体が良いのか、手術が良いのか温存が良いのか、選ぶのは自分です。