★根本的な筋肉の役割
・体温の維持、調整
筋肉が糖質を燃焼することで体温が発生している。
寒いときにガタガタ震えるのは、
体温を上げようと生理的に筋肉を激しく動かしている状態。
・壁
体の外壁としての役目がある。
特に腹筋は『腹壁』という別名もあるくらい重要。
腹筋が内臓を支えてくれている。
・ポンプ
血液等の体液を循環させるポンプの役目がある。
動脈は血管そのものがポンプ作用を持っているが、
静脈は筋肉のポンプが無ければ上手く流れない。
(逆流しないように弁は付いている)
★運動における役割
・主働筋
【しゅどうきん】コンセントリック収縮をした時、動きの基本面上、関節を動かす筋肉。
・拮抗筋
【きっこうきん】主働筋の反対に作用する筋。
拮抗筋が弛緩することで主働筋が収縮する事が出来るともいえる。
・共働筋
【きょうどうきん】
主働筋の収縮にを助けるよう共に収縮する筋。
例えば脚を前に出す時、ブレずに真っ直ぐ出すように協力する筋などが、
これにあたる。
・中立筋
【ちゅうりつきん】
主働筋と協働筋が働く際に、反作用的に働く筋。
例えば右脚を前に出す時の左脚周りの筋肉など。
・固定筋(スタビライザー)
【こていきん】
体の安定を司る筋肉。
関節の周囲を取り巻き、遠位の関節を動かす際の土台となるため、
とても重要な筋。
・屈筋
【くっきん】
特定の関節を曲げる働きを持つ筋。
○○関節の屈筋(群)は●●筋という言い方をする。
・伸筋
【しんきん】
特定の関節を伸ばす働きを持つ筋。
例:肘関節の伸筋は上腕三頭筋、と肘筋。
・抗重力筋
【こうじゅうりょくきん】
地球上では常に1Gという強力な力で、地球の中心に向かって引っ張られている。
その重力に対抗している筋の事。
ただ立つだけ、座っているだけなら、『伸筋群』=『抗重力筋』。
いわゆる良い姿勢だと、身体中のほとんどの筋が抗重力筋になる。
・遅筋(赤筋)
【ちきん(せっきん)】
マグロやカツオといった赤身の魚が、泳ぎ続ける事が出来るのとの同じように、
遅筋繊維を多く含む筋肉は持久力に長けている。
骨折などから回復をすると、その周りの筋は遅筋繊維が増えるという研究結果もあることから、
生命維持に重要な筋であることがうかがえる。
・速筋(白筋)
【そっきん(白筋)】
瞬間最大出力に長けている筋繊維。
一説によると遅筋と速筋の割合は生まれながらにして決まっているらしい。
スポーツを行なう場合、自分は持久系か瞬発系か見極めないといけない。
元々農耕民族の日本人に、遅筋繊維が多いのは容易に想像がつく。
・浅層筋(アウターマッスル)
【せんそうきん】
筋は幾重にも重なっているわけだが、外側の筋を総じて浅層筋という。
腹筋ひとつとっても、腹直筋・腹斜筋・腹横筋と三層構造。
このうち腹直筋が浅層筋にあたる。
瞬発系(パワー系)のトレーニングをすると、見た目にわかる筋肉がムキムキになることからも、
浅層筋には白筋繊維が多いことが予想できる。
・深層筋(インナーマッスル)
【しんそうきん】
幾重にも重なる筋の2枚目以深は深層筋といえる。
深層とはつまり骨に近いということで、
姿勢の維持やバランス回復に強く関わっている事がわかる。
つまり生きていくうえでとても大切な筋肉。
深層の筋なので、見た目に筋肉がついてくるトレーニングでは鍛えられず、
低付加高回数のトレーニングやバランス系トレーニングが必要になる。
当然、遅筋繊維が多いと推測できる。

体の1番深層にある、腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は深層筋の代表。
この筋と大殿筋が発達した事で、人間は二足歩行が可能になった。